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悲しみの処方箋

高木慶子さん

《グリーフケアの第一人者の方 》

 

9月は連休が2回もありましたね。

前は〝連休〟という言葉は嬉しいものだったと思うのですが。。。

 

でも、自分も人生塗り替え中。

また、きっと楽しみに思える日が来ることを諦めません。

 

さて、今日ご紹介するのはグリーフケアの第一人者である高木さんのお話です。

 

高木さんは30年前から、大切な人を亡くして悲嘆の中にいる人々に寄り添ってきた方です。

 

そんな高木さんは、

「悲しくて、辛くてたまらない時は何もしなくていい。

息をして生きているだけでいい」と言っています。

また「身も心もボロボロになって辛いと思います。

でも、それはあなたが亡くなった方を愛していたから。

愛があるから、苦しいし悲しい。だからかなしんでいい」

と伝えておられるそうです。

日本人は人前で悲しんだり涙をながしたりすることをよしとしない。

悲しみをなんとか押し殺そうとする。

けれど、「人が何と言おうと、悲しい時は悲しんでいい。

愛していた事の証しだから。

しっかり悲しんで涙を流してもいい。むしろ泣かないとだめ。

涙を流すことによって心の中のもやもやは少しずつ整理されていく。

涙は心を浄化する。人は熱がある時汗をかいて体温を下げる。それと同じ。

汗は私達の体を浄化し、涙は心と魂を浄化してくれる。」

そして、

「思いっきり悲しんで、涙も流して、それでも苦しくてどうしようもない時は苦しみを内にためず、言葉にして吐き出して下さい。

苦しみ、悲しみを人に話して、自分の以外外に出してしまう。

〝人に話す気にならない〟〝自分だけでなんとかなりそう〟という自己完結型の人は無理に話す必要はない。

ただ、『1人でどう悲しみを乗り越えたらいいのかわからない 』と思うなら話す相手を探しましょう」との事です。

 

では、どんな人に自分の苦しい胸の内を話したらいいのかと言うと

「あなたの気持ちを受け止めてくれる人、お説教や批判などせずに話を聞いてくれる人」です。

 

悲しむと言うのは死別した方との間に、深い愛情があったという表れ。

悲嘆は愛情の確認。

だから、「私はあなたが大好きだった。あなたも私を大事にしてくれたね」と故人と向き合って欲しい。

亡くなった直後は難しいと思います。時間とともに、少しずつ対話を始め故人との関係を再構築してほしいと。

あなたは風になっているのかしら。星になって見守ってくれているよね。もう天国についているよね。

大切な人が今どこにいるのかに思いを馳せながら話しかける。

落ち着いたら故人と向かい合って毎日話しかける事で心が少しずつ強くなっていく。

 

それでも大切な人の死が受け入れられない時は。。。

 

「死は人生最大の神秘。

〝問題〟は解決されるけど、〝神秘〟は受け入れるしかない」

そして、

「悲しみをバネに新しい自分と出会う」

 

私も本当にその通りだと思います。

まずは1人で抱え込まないでください。

話せる人が自分のまわりにはいなくても、アルシェロにはあなたの話を聞いてくれる人がいます。

 

今回はかなり長くなってしまいました。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。