がんの宣告から、たった7ヶ月で旅立った最愛の夫。
一人娘も結婚し、可愛い孫娘を抱くこともできて、
さあ、これから二人で第二の人生をと思っていた幸せの絶頂の中、
予想もしないこんなにも早い別れが訪れてから、10ヶ月が経ちます。
まだ10ヶ月なのか、もう10ヶ月なのかはわかりませんが、
周りはそれぞれの日々を過ごしているのに、
私だけ時間が止まったままで、朝泣いて、昼泣いて、夜泣いて、
胸が張り裂けそうな、地獄の毎日でした。
夫がすべてだった私は、火葬後のお骨を目にした瞬間は失神寸前で、
その日からは半身をもがれたような呼吸困難な状態になり、
不安で押しつぶされそうで、死ぬことばかりを毎日考えていた頃に、
アルシエロを教えていただきました。
現実を受け入れられなかった私ですが、
同じ境遇の方たちと一緒にいるのは心地よく、とても落ち着き、
初めてお会いしたとは思えないほど、親近感が湧きました。
めそめそ泣いてばかりいる私の話に耳を傾け、
共感してくださることで、気持ちが整理できていきました。
今の私があるのは、お会いするたびに
“一人じゃないよ、私たちがついているよ”と声をかけて、
寄り添ってくださった、アルシエロの皆さんのおかげだと、心から感謝しています。
大森智子さん、伊藤ひろみさんほか、みなさま、本当にありがとうございます。
これから迎えます一周忌は、私にとってまだ未知の世界ですが、
智子さんのお言葉の、pay forward(ペイ フォワード)
《人から受けた親切を、また別の人へ、新しい親切で繋いでいく“次へ送る”ことを意味するそうです。》
ができるようになれたらと、今は思っています。
もしも、絶望の淵にたった一人でいる方がいらしたら、アルシエロと出会えますことを、心からお祈りいたします。
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